このページでは、犬のしつけにおけるホールドスティールのやり方とトレーニング方法について説明しています。
ホールドスティールは、犬の従属性と飼い主への信頼感を育てるためのトレーニングです。
犬と飼い主との間で主従関係を築き、犬が人間に体を預けられるようにする基本的な犬のしつけがホールドスティールです。
ホールドスティールと似ている犬の躾けに、タッチングがありますが、やり方が異なります。
犬の体に触れるのは同じですが、簡単に言うと、ホールドスティールは犬を抱きかかえることで、タッチングは犬の体を撫でることです。
それでは、ホールドスティールのやり方についてみてみましょう。
ホールドスティールのやり方
ホールドスティールの基本姿勢は、飼い主は膝をついて座り、犬を足の間に座らせます。
そして、犬の後ろから両手で抱きかかえるようにします。
ゆっくりと抱きかかえるようにしましょう。
犬が落ち着いて座れるようになったら、マズルコントロールを行います。
マズルとは、犬の口と鼻がある口吻部分のことです。
マズルコントロールのやり方は、マズルを下側から持ち、上下左右に動かします。
何回か繰り返し、犬が静かに従うようになったら、解放してあげましょう。
ホールドスティールのポイントと注意点
ホールドスティールを実践するときのポイントは、ゆっくりとした動作で行うことです。
それと、犬が動いたり嫌がったり抵抗した場合、すぐに止めないようにします。
犬が抵抗したときに解放してしまうと、犬は抵抗すれば解放されると覚えてしまいます。
ホールドスティールの目的は、人に抱きかかえられても大丈夫だという安心感や信頼感を育てることです。目的を忘れないようにしましょう。
最初は犬が嫌がったり、動いたりすることがあります。
ホールドスティールが上手くできなくても、叱らないようにしましょう。
犬が抵抗してもすぐに止めないと書きましたが、犬が極端に嫌がって暴れたり、凶暴性が強い場合は中止してください。
以上がホールドスティールのポイントと注意点です。
ますは、ホールドスティールができるようになってから、タッチングへと移行しましょう。
なお、ホールドスティールは、ホールドスティル、ホールドスチールなどの表記がありますが、すべて同じものを指しています。
以上、犬のホールドスティールのトレーニング方法、やり方についての解説でした。ホールドスティールができない愛犬に試してみてくださいね。